集音帯域応答シミュレーション

キングステートはCOMSOL Multiphysicsソフトウェアと高速コンピュータワークステーションを保有しており、製品開発初期段階で、製品機構の3Dモデル/ラバーホルダー/マイクパラメータをCOMSOLシステムに入力し、マイクの集音チャネルの周波数応答シミュレーションを実施できます。 COMSOLシステムでは、マイク/ラバーホルダーおよび関連パラメータの設定が必要です。 の設定が完了したら、解法(Fig.1.1~1.4)を実行します。シミュレーション曲線が期待値に達しない場合は、3Dモデルに戻って寸法を修正し、周波数応答を再度シミュレーションすることができます。

Fig.1.1 マイク+ゴムホルダー+ベゼルの構造断面図

 

このプロセスを数回繰り返すことで、通常はコンピュータ上で複数の異なる周波数応答曲線をシミュレーション分析でき、最適化された周波数応答曲線を見つけ出せます。その後、最適化されたモデルに基づいてモックアップ試作を行い、サンプルを組み立てて測定し、COMSOLシミュレーション曲線に合致しているか検証します。さらに微調整を加えてシミュレーションと一致させれば、量産試作を進めて顧客に検証を依頼し、正式な金型製作に至るまで対応します。

図1.2 メッシュ構築

この科学的手法により、事前にシミュレーション結果を顧客に評価してもらうことが可能となるだけでなく、試行錯誤による反復実験を回避できる。これにより時間の浪費だけでなく、多大な人件費の削減にもつながる。

Fig.1.3 Simulation Curve
 
Fig.1.4 測定摩擦係数曲線